大学受験の勉強では、参考書と問題集を使った勉強法が推奨されています。この2つを揃えることで、インプットとアウトプットが行え、学力を高めるのに役立つからです。
ここで気になるのが、どれくらい参考書を用意すれば良いのかではないでしょうか。
問題集は、様々な例題に取り組むことで、力を養えるのでできるだけ沢山あるほうが良いですが、参考書は何冊あれば良いのか、一冊だけでも大丈夫なのか・・・今回はその疑問にお答えします。
大学受験に必要な参考書の平均はどのくらい?
大学受験をするために、どれくらいの参考書を購入しているのか性別・学年別で調査した結果があります。
これは大学受験だけでなく、日々の勉強で使う参考書も含まれていますが、学年があがると参考書購入数も増えていますので、大学受験を意識して参考書を購入していると言えるでしょう。
参考書の平均は、2.2冊です。
高校3年制では、平均が2.8冊となっており、1~6冊までで6割以上を占めています。
参考書は、買い過ぎても使いこなすことができないため、2冊くらいまでにしておくのがおすすめです。
大学受験に参考書は買うべきか?
大学受験をする際、参考書はなくて良いのではという人もいるでしょう。
これは、教科書があれば十分という声もあるからです。
教科書と先生が授業中に話した内容をまとめているノートがあれば、参考書の代わりに使えるという説もありますが、これはよほど細かくノートを取っている場合でしょう。
参考書はあって損はしません。
参考書を買うかどうかは、メリットとデメリットを踏まえたうえで検討してください。
買うべき理由
参考書を買うメリットは、教科書より詳しく解説しているため、基礎がより分かるという点です。
教科書に書かれている内容だけだと、読んでも理解できないということがあります。
それを補ってくれるのが参考書です。
参考書を読めば詳しいことが書かれているだけでなく、理解しやすいようにまとめてくれているので、基礎固めがしっかり行えて、応用問題も解きやすくなります。
買わないほうがいい理由
参考書を買うデメリットは、集めることで満足してしまう可能性もあるということです。
持っていても、参考書を使いこなせていないと無意味です。
せっかく良い参考書を買ったのですから、十分に活かしてください。
参考書ばかりがどんどん増えているという人は、買い過ぎです。
集めていることで満足してしまっている可能性が高いので、買うのをやめ、今手元にある参考書をしっかり使ってください。
【大学受験者必見!】自分に合った参考書を使った勉強法診断
大学受験の勉強をしているけれど、なかなか思うように進まない・・・という場合、勉強方法が間違っているかもしれません。
参考書を使ってどのように勉強すればよいか、性格別にまとめています。
自分の性格に近い項目で、自分に合う勉強方法を診断してみてください。
短期集中型の人
短期集中型の人は、短期間で一気に勉強して知識を身につけることができる人です。
ひらめくとパッと動くことができ、ものすごく集中力があります。
このタイプの人は、しっかりとスケジュールを決めてしまっても、その通りに行えないこともあるので、ざっくりとしたスケジュールを決めるやり方にしましょう。
1週間のスケジュールをざっくり決めておくだけで、ぎりぎりになってできていないと一気に仕上げるというケースが起こりやすいです。
最後に本領発揮してスケジュールをこなします。
いつまでにどうするのかという目標は、しっかりと設定しておきましょう。
参考書を選ぶ際は、イラストなどがあり、結論が簡潔に書かれたものが理解しやすいタイプです。
心配性な人
計画を立てて物事を進めるのが好きなタイプなので、しっかりと計画を立てて勉強していくのが良いでしょう。
計画を立てても、早め早めのスケジュールでこなすことが多いです。
また、やや心配性な点もあるので、自分の考えた計画にプラスアルファなにかしなければと思ってしまいやすいです。
心配し過ぎはよくありませんが、安心できるように準備したいなら、薄めの参考書や問題集を何冊か用意して使いこなすと良いでしょう。
イラストや図が多めで、簡潔に結論が書かれたものを選ぶのがおすすめです。
好奇心旺盛な人
色々なことに興味を持ちやすいので、ひとつのことをやっていても、途中で気が変わってしまい他のことをしたくなったりしてしまいます。
きっちり計画を立てるだけでなく、時々息抜きの時間を作りながら続ければ、飽きずに勉強を続けることができるでしょう。
ひらめきや直感が起こりやすいので、静かな空間で勉強してください。
参考書は、イラストや図が多いものではなく、説明がしっかり書かれた参考書をおすすめします。
集中力が続く人
しっかりと集中力が続くタイプの人は、やりはじめるととことん継続します。
そのため、集中しすぎると追い込まれてしまうケースがあり、やりすぎには注意です。
スケジュールを立てて、その通りに進めていればOKとしておきましょう。
隙間時間も有効に活用すると、スムーズに計画を進めていくことができます。
優先順位を考えて取り組むようにすれば、ひとつの部分をやり過ぎてしまい進まないということも起こりにくいです。
1冊の参考書をしっかりやり切りましょう。
参考書を買いすぎるのはよくない?大学受験には一冊でいいと言われる理由
参考書を何冊買っているのかというアンケート結果では、全体の2.2冊が平均となっていました。
この数は、多すぎるという数字ではありませんが、一冊でもしっかり使えば十分と言われています。
一冊で本当に大丈夫なのか、買い過ぎが良くない理由をお伝えします。
買いすぎるのがよくない理由
参考書を買い過ぎてしまうと、全部やらなければと焦ってしまい、結局どれも中途半端になってしまう可能性があります。
また、買ったことで満足してしまい、使っていない参考書があるということも起こりやすいです。
参考書は、1冊1,000円から3,000円くらいで購入できますが、買い過ぎる場合、お金もかかります。
全部の参考書に手がつけられない
参考書をたくさん買っても、全部やり切ることはできません。
参考書は一冊が分厚いものが多いので、それを読んで、大事なところに印を入れて、間違えた箇所の説明はしっかり繰り返し復習するというようなことをしていると、一冊を終わらせるためにとても時間がかかります。
何冊も持っていても、全部手をつけることは難しいのです。
お金がかかる
参考書だけでなく、受験勉強では問題集も買わなければいけません。
問題集も参考書も沢山買っていると、お金がかかってしまいます。
どちらかと言えば、沢山買っておきたいのは問題集です。
参考書は一冊にしても十分でしょう。
一冊で良いと言われる理由
参考書をたくさん買うことよりも、一冊を完璧にすることに集中しましょう。
一冊をしっかりとやり込むことで、基礎を固めることができ、応用問題が出題されても、解き方が分かりやすくなります。
間違えたところも含め、完璧に理解できるようにしておきましょう。
自分の苦手な範囲を把握できる
参考書があると、自分が苦手としている部分がはっきりと分かります。
また、苦手な部分を強化するために参考書の内容は役立ちます。
説明を読むことで、より理解が深まり苦手の克服につながるので、苦手ポイントと間違えている箇所は、印などもしておきましょう。
知識が分散しない
参考書を何冊も持っていると、知識が分散してしまう可能性があります。
書かれていることはだいたい同じで、参考書は違っていても重要なポイントというのは変わらないのです。
色々な参考書を持っていると、まずどちらを読むかで悩んでしまうこともあり、結局どちらも読んでいたりして、時間も無駄になってしまいます。
一冊だけにしておくほうが、悩まずに効率よく使うことができます。
大学受験に参考書はいらない?そんなことはない!
大学受験に参考書は必要です。
ただし、沢山用意する必要はありません。
大学受験で必要な参考書は、各教科で1冊から2冊です。
参考書を選ぶ際は、自分の学力に合うもの、目的に合うものの中から、見やすく読みやすいと感じるものを選んでください。
自分に合う参考書を見つけて、受験勉強で役立てましょう。
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