大学受験や共通テストでは、現代文は必ず受験する科目となります。
現代文は、読書習慣があれば、参考書が無くても解けると考えている人もいますが、実は参考書があることで、理解度が高まります。
現代文では、文章の構成、組み立て、日本語の正しい理解、正確に文章を読む力などが必要なため、これらに苦手意識がある場合、読書習慣があっても必ず解けるというものではないのです。
この記事では、現代文の参考書活用についてお伝えするとともに、おすすめの参考書もご紹介します。
現代文の勉強や参考書がいらないと言われる理由
現代文は、他の教科のように沢山勉強しなくてもいい、参考書はいらないと言われることがあります。
その理由は、センスや感覚で解ける問題だと思っている人が多いからです。
確かに、小学生や中学生くらいまでを対象とする文章なら、センスや感覚で問題を解くということも可能です。
文章の構成や組み立ても比較的理解しやすいものが多いですし、使われる漢字も少なく、分かりやすい文章になっているからです。
しかし、高校以降になるとセンスや感覚だけ問題を解くということは難しくなります。
現代文は、明治時代以降に書かれた様々な文章をさしますので、ジャンルは多岐に渡ります。
どのような問題が出題されても読み解くことができるように、漢字や文法の理解、文章の読み方や問題の解き方などを身につけていなければ対応できなくなってしまうのです。
現代文を独学で勉強することは無理なのか?
大学受験の勉強の際に、塾や予備校、家庭教師などを利用して学習を進める人は多いでしょう。
学習中に分からないところが出てきてしまうこともあるので、これらを利用して学習するほうが効率的と言えます。
ただ、現代文の場合、独学でもある程度学習することは可能です。
独学で可能なものは、参考書を活用すれば知識を得ることができます。
では、どのようにして現代文を勉強すれば良いのでしょうか。
知識や読解方法などの基礎は学ぶことができる
現代文では、漢字の意味や語句の意味、文章の内容をどれくらい理解しているかなどが出題されます。
講義の文章、説明文などを読むことで、文章の構成や筆者が何を伝えようとしているのかということを理解することができるので、参考書を使って読解系の問題を繰り返し解くようにしましょう。
また、現代文では語彙力も必要になってきます。
様々な言葉、表現が出てきますので、これらも参考書を通して学ぶことができます。
特に漢字の理解は重要です。
文章を理解するにあたり、読めない漢字や意味の分からない単語が出てきてしまうと、文章を正しく読み取ることができません。
論述問題は第三者の見てもらうのが良い
文章の読解方法は、参考書で理解していくことができますが、文章構成や要約の問題に関しては、記述しなければいけないことが多いため、独学だけでは難しいと言えます。
例えば「筆者の伝えたいことを分かりやすく〇文字以内で要約しなさい」というような問題の場合、答えがあっているのかという判断基準が自分だけではしにくいものです。
自分の回答を見てくれる第三者が必要になってきます。
現代文の参考書を選ぶ際のポイント
現代文の問題の解き方の基本は、参考書を使うことで学習できます。
では、どのような参考書を選んで購入すれば良いのでしょうか。
ここでは、参考書選びのポイントをいくつか解説します。
読解方法を紹介しているものを選ぶ
現代文の参考書を選ぶ際は、読解方法を詳しく解説しているものを選びましょう。
現代文を解く際、なんとなく解いているという人もいるのではないでしょうか。
実は、大学受験で出題されている現代文の問題では、きちんと解法があります。
現代文を解く際、できるだけ早くキーワードを見つけることや、主語・術後・指示語の記載場所を把握することが、答えを導き出すために重要です。
これをどのようにして拾い上げていくのかということが、解答で記載されていることで、文章を正しくひも解いていけるようになるのです。
論述問題の対策をしているものを選ぶ
現代文の参考書を選ぶ際は、論述問題も対応しているものを選んでください。
論述問題では、文章を要約して筆者の伝えたいことをまとめるという問題が多いです。
これらは、正しく文章を読み解く力だけでなく、それをまとめる力が必要になります。
模範解答と100%一致していなくても、内容がおおまかに合っていれば点数を取れるため、どのようなことが書かれていれば正解になるのかということも詳しく書かれている参考書がおすすめです。
色々なテーマを取り上げているものを選ぶ
現代文の参考書選びでは、色々なテーマを取り上げているものを選びましょう。
現代文には、小説やエッセイなども含まれています。
論説文が多い傾向にありますが、それ以外のジャンルで出題される可能性もあるため、できるだけ複数のテーマを取り上げている参考書が最適です。
暗記問題の対策をしているものを選ぶ
現代文の参考書選びでは、暗記問題の対策ができるものを選んでください。
現代文では、暗記問題が出題されることもあります。
四字熟語やことわざ、反対語や類義語というような問題、漢字の問題などは暗記問題になります。
幅広いジャンルの単語について理解を深めておかなければいけません。
現代文で頻出される単語はいくつかあるため、これらをチェックしておくのもおすすめです。
おすすめの現代文の参考書5選!
最後に、現代文の学習におすすめの参考書をご紹介します。
各参考書のおすすめポイントもお伝えしますので、ご自身に合う参考書を選んでください。
イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード
引用:学研出版サイト
こちらの参考書は、イラストや図で分かりやすくまとめられているので、楽しく分かりやすい解説を読みながら理解を深めることができます。
現代文に欠かせない基本的なキーワードも盛り込まれていて、高い読解力を必要とする論説文も含まれています。
幅広く現代文を理解していける参考書です。
大学入試 柳生好之の現代文プラチナルール
引用:Amazon
こちらの参考書は、合格を勝ち取るための読解方法の最強ルールをマスターできる1冊です。
現代文で出題される様々な問題形式にあわせて、文章をどのように読み、正解を導き出すのか詳しく書かれています。
内容説明、理由説明、空白補充、脱文補充、文整序、心情把握、記述、内容真偽と幅広く読解力を養えるだけでなく、テーマ別となっているので、苦手部分の読解の際のコツをおさえることに役立ちます。
大学入試 金の漢字 [最強編]
引用:Amazon
こちらの参考書は、漢字学習のために役立ちます。
現代文では、漢字の理解ができてないと文章の読解に影響してしまいます。
教科書に記載される漢字だけでは不安であれば、この参考書は役立ちます。
漢字だけでなく、類義語や対義語などの要素も絡めてくれているので、幅広く対策ができる1冊です。
現代文の解法 読める! 解ける! ルール36
引用:Z会
こちらの参考書は、現代文初心者向けとしてもおすすめされているので、基礎からしっかり学べます。
現代文が苦手という人も安心の1冊です。
現代文を読む際のルール、問題の解き方のルールを詳しく解説してくれています。
全部で36のルールにまとめてくれているので、効率よく現代文を読み解く力を身につけることが可能です。
最終章では、長めの読解問題も用意されているので、短い文章から長い文章までしっかり読み解く力が身につきます。
《改訂版》田村のやさしく語る現代文
引用:Amazon
こちらの参考書は、現代文を基礎からしっかり学びたい、段階的にレベルをあげて学習したいという人におすすめです。
ボリュームの多い文章をしっかり読解したいという場合、こちらの参考書は分かりやすいです。
解説の部分で助詞や接続詞、指示語などのチェックポイントを解説してくれているので、文章の構造も理解できます。
問題集もついているので、参考書で学んだことを理解できているか確かめることができる点も良いでしょう。
現代文が苦手な人ほど参考書を活用しよう!
現代文の学習は、参考書があるほうがスムーズに進みます。
「現代文の学習方法がイマイチ分からない」「現代文の得点をのばしたい」という人は、まずは参考書を使って、問題の解き方をしっかり理解していきましょう。
参考書を使うことで、様々な文章に触れることができるので、問題を読み解く力が自然についていきます。
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